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DCONは全国の高専生にとっての挑戦の場目標に向かって没頭した経験は、必ず今後の糧になる

オンラインでも伝わる高専生の熱量や想い
短期間で磨き上げられた作品に感銘

―DCON2021にご協賛いただいた理由についてお聞かせください。

ものづくりの強みと、ディープラーニングをはじめとする先端IT技術の融合で、社会課題や人々の暮らしを豊かにすることに向けての挑戦は、トヨタと同じ方向を向いていると考えています。

また、未来の日本を支える高専生を応援させていただきたいとの思いとともに、技術だけでなく社会意義や事業性を問うDCONの考え方に共感し、DCON2020に引き続き協賛させていただきました。

―DCON 2021の内容や、今回の結果などを踏まえた感想をお聞かせください。

DCON2021は、コロナ禍の中、DCON2020と比べ短い準備期間にも関わらず、前回に負けず劣らず素晴らしいアイデアやプロダクトが出てきたこと、オンラインでも伝わる熱量や想いに感銘を受けました。

その結果が、今回の高い企業評価にも結び付いたと思います。どの作品にも、各チームが真剣に取り組んだことが伝わる、キラリと光るものがありました。

高専生の想いやアイデア、技術力をベースに、メンターや周囲の方々の支えにより投資家を引き付ける事業提案に仕上がる過程は、DCONならではの貴重な経験だと思います。後に続く高専生が多数出てくることに期待しています。

今後もDCONが全国の高専生にとっての挑戦の場であるとともに、DCONというコンテスト自体も世の中に対してチャレンジし続ける場であってほしいと考えています。

自分が解決に向けて貢献したい課題を見つけ
貪欲に吸収しながら技術開発に取り組んでほしい

―貴社のAIを活用した事業や取り組みをご紹介ください。

当社では、自動運転やロボット、材料解析など、様々な領域にAI技術を活用するほか、DCONのような新しい価値創出の取り組みも行っています。例えば、車両データとAIを活用して交通災害を防止したり、AIによる実験データの解析により、社会に役立つ新材料の研究開発を加速させるなど、さまざまな社会課題の解決を目指しています。

その一例として、マテリアルズ・インフォマティクス (MI) 領域における研究・実験データの活用支援事業を紹介いたします。材料研究で取得された実験・計測データは、多くの場合プロジェクト担当者だけがアクセス/解析するといった、属人的になりがちという課題があります。そこで、当社では実験データを入力すると自動で解析されるMIのクラウドサービスを開発。技術者同士がデータや解析結果を共有・閲覧可能にすることで、研究推進だけでなくデータ利活用人材の育成にもつながると考えております。

本サービスは社内利用だけでなく、社外向けにもデータ蓄積・運用や、開発支援サービスを始めており、様々な企業・組織の研究開発を下支えするプラットフォームになるべく取り組んでいます。

―高専出身社員の話題があればお聞かせください。

高専時代に学んだ電気・電子回路やプログラミングの知見を活かし、自動車のECU回路設計を担当する社員や、先端AI研究成果の活用・新事業創出や新技術を活用した働き方改革に挑戦する社員など、当社で高専出身者が活躍できる場は多岐に渡ります。

どの社員も、高専で身につけたものづくりの技術をベースに、担当領域での知見・経験を積み重ねながら、社会的意義のある新しい挑戦の場において、やりがいをもって取り組んでいます。

―高専生たちへエールをお願いします。

ぜひ、社会課題に興味を持ち、自分が解決に向けて貢献したい課題を見つけてください。その上で、ぶれない軸を持ちつつ、新しい技術を貪欲に吸収しながら技術開発に取り組んでいただきたいと思います。今、一つの目標に向かって真剣にものづくりに没頭する経験は、必ず今後の糧になります。

トヨタも、この変革期の中、みなさんに負けないよう、いい社会、街づくりに挑戦していきます。
また、当社と社会課題解決に向けて一緒に挑戦したいと思っていただける高専生もお待ちしております。