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ユーザー目線を大切に
世の中の変化に対応

アイング株式会社
代表取締役副社長
飯嶋 寿光氏

作品を通じて真剣勝負する
高専生に心を打たれる

――高専DCON にどのような魅力を感じて、協賛いただいたのでしょう?

当社は、2019年の高専DCONプレ大会から協賛を続けています。協賛理由は、主に次の3つです。1つ目は、「頑張っている高専生を応援したい」という思い。約9か月という長い期間かけて本選に進出した高専生が、作品を通じて真剣勝負する姿には、いつも心打たれます。2つ目は、AIの重要性。日本も、米国の大手IT企業の動きに遅れを取らないようにしなければなりません。3つ目は、社会貢献です。今回、初めて国外の高専校が本選進出されました。世界には多くの解決すべき課題があります。高専DCONへの協賛は、それらの社会課題の解決に繋がる可能性を秘めていると考えています。

――高専DCON2023で貴社が企業賞を授与されたチームと、具体的な授賞理由について教えてください。

鳥羽商船高等専門学校ezaki-labの作品「りぷら」に企業賞を贈らせていただきました。同作品が扱うゴミの分別問題は、大型商業施設のビルメンテナンスを受託する当社の事業とも親和性が高い。身近な機器であるスマホを使って解決を図る着眼点と技術力に感服しました。

――過去にDCON出場したチームの中から実際に起業する事例が複数出てきています。今後、起業を目指す「DCONスタートアップ」たちに向けてアドバイスをお願いします。

年々、起業に意欲的な高専生が増えていると感じます。将来の自身のキャリアを切り拓こうとする意欲や熱意の高さに敬意を表します。今後も失敗を恐れずに頑張ってください。

勢い増すAI開発
高専生が時代を牽引

――貴社のAIを活用した事業や取り組みと、今後の展望をお聞かせください。

当社の主要事業である大型商業施設向けのビルメンテナンス業では、AIを活用した自走型の清掃・警備ロボットの導入により業務効率化を図っています。今後は無人化・省人化だけでなく、新たな価値創造につながるAI活用の仕組みづくりをしていきたいと考えています。

――AIを基軸とする今後の社会変化を踏まえて今、高専生に取り組んでほしいことは何ですか?

AI開発の勢いは留まることを知りません。時代を牽引するのは、高専生の皆さんです。AIの利活用が進み、世の中の仕組みや生活様式が変わっても、人々が技術をどのように活用するのかを考えることが最も大切です。常にユーザー目線を持ち、研究・実証・考察を進めてください。

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