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『将来世代』の未来を共に創る
高専生とインパクトを実現させたい

株式会社丸井グループ 
上席執行役員CDO
DX推進室長 兼 新規プロジェクト推進部長
相田 昭一氏

「持続的な社会と地球環境」の実現には
「将来世代」と「技術」の掛け合わせが不可欠

――高専DCON にはどのような点を魅力に感じ、ご協賛いただいているのでしょうか?

「将来世代」と「技術」の掛け合わせに大きな期待をしている為、高専DCONに協賛をしています。

丸井グループは、ビジネスを通じて持続的な社会、地球環境を実現するためにZ世代を中心とした「『将来世代』の未来を共に創る」というインパクトを掲げています。その実現のためには、社会課題を解決するアイデアだけでなく、確かな技術に裏付けられた実装力が必要だと当社は考えております。

「将来世代」が「技術」を使ってビジネス提案をする高専DCONは当社と非常に相性がいいと考え、昨年度から協賛をさせていただきました。

――高専DCON2022で企業賞を授与したチームと、その理由について教えてください。

丸井グループ賞は一関工業高等専門学校のTeam-MJに授与しました。当社は、将来世代である皆さまとインパクトをつくる、共にビジネスをつくっていこうというミッションを掲げています。選考では協業を視野に入れ、共にビジネスを進めていけるチームに企業賞を授与したいと考えておりました。

Team-MJの作品「D-walk」は、インソール型の足型センサを靴に挿入し、スマートフォンにより、歩行を行うだけで認知症を推論でき、歩行すること自体が予防ツールとして機能する提案です。技術力だけではなく、保険会社を想定したビジネスモデルや、事業としての今後の成長性に魅力を感じました。

また、「D-walk」はご利用者一人ひとりのお客さまの健康にもお役に立ちますし、当社のエポスカードの保険ビジネスとかけ合わせると、すべての人に喜ばれる三方よしのビジネスになるため、当社とも親和性があると感じました。

「ぜひ社会実装に向けた取り組みを、共創させていただきたい」と考えたことが、企業賞の授与理由です。

――年々企業評価額や投資額の最高額が上がり、作品の水準も上がっています。DCON2023の参加チームや作品には、どのようなことを期待されていますか? 

参加チームには「社会に対して大きなインパクト」を与えることと、起業して成長されることを、作品には「利益としあわせ」の両立ができるアイデアに期待しています。丸井グループと協業することで、起業のスピードが加速することも楽しみにしております。当社の保有する様々なアセットやデータを、高専生の「アイデア」と「技術力」を掛け合わせる事で、新しい価値を創造する取り組みができればと考えております。例えば、当社のエポスカードの会員さまやマルイ・モディの店舗にご来店されるお客さまの生活が豊かになるサービスに期待をしています。

―具体的に、どのような社会課題に取り組むことを期待されますか?

丸井グループでは、「一人ひとりの『しあわせ』を共に創る」というテーマの実現に向けて、一人ひとりの「自己実現」や「好き」を応援し、個がエンパワーできる社会の実現を目指しています。

これまで当社だけではできなかったデジタルを活用していくことで、個人にフォーカスしAIを活用した新たな事業モデルの創出に期待しております。また、AIやディープラーニングを活用した環境負荷軽減・脱炭素社会に向けたライススタイルの選択ができる新しいサービスの提案にも期待しています。

協業を視野に共にビジネスを進め
成長していけるチームに企業賞を授与したい

――DCON2023では、どのようなチームに企業賞を授与したいとお考えでしょうか?また、企業賞を出したチームとどのような協業がしてみたいか、などについてお考えをお聞かせください。

当社は、2050年の未来を見据えて「将来世代の未来を共に創る」「一人ひとりの『しあわせ』を共に創る」「共創のプラットフォームをつくる」という3つのテーマからなる「インパクト」の実現をめざしております。

社会課題解決に向けたアイデアと高い技術力を持つ高専生の皆さまとの協業は「インパクト」の実現に不可欠なものと考えております。協業を視野に共にビジネスを進め、変化に対応しながら成長していける皆さんに企業賞を差し上げたいと思っております。高専生の皆さまと共に社会課題を解決するビジネス、新しい価値を持つサービスの創出ができることを願っています。

――現在、日本企業が競争力を高めていくなかで、既存事業に対するAI技術の利活用、または融合は不可欠なものとなりつつあります。そのような中で、高専生のような人材はどのようなことに貢献できるとお考えでしょうか?

「将来世代ならではの自由な発想」「確かな技術と実装力で実現する」かたちでの貢献ができると考えております。今後消費の中心となり、忖度のない自由な発想ができるという点だけでも将来世代の方々の提案には大いに価値があると思っていますが、プロトタイプが作れる、プロダクトが作れる、というのは技術を持った人材だけができることです。実装力の高い提案に期待しています。

―高専生へのエールや、学生の今だからこそ取り組んでほしいと思うことをお聞かせください。

学生期間に精一杯社会課題に向き合い、技術で解決する挑戦をし続けてほしいです。技術という高専生が持つ武器を使い、数多くの社会課題に挑むことは、今だからこそできる素晴らしい経験です。

当社は将来世代の事業創出を応援しています。柔軟な思考でデジタルを活用し起業を目指す皆さんを丸井グループは応援しています。共にインパクトを起こしましょう!

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