起業という一つの大きな目標を、こんなにも早いタイミングで実現できたことがDCONに参加して良かったと思う最大のポイント。
ー株式会社IntegrAI/オドンチメドソドタウィラン
―DCONに参加するに至った動機をお聞かせください。
DCON参加までに自分たちが学んできた知識、そして自分たちで開発したものがどれほど社会に影響を与えられるのか、ということをコンテストを通じて評価を受けてみたいという気持ちが動機となり、応募してみようと思いました。
―過去DCONに参加された際の率直な感想をお聞かせください
ディープラーニングコンテストである一方、ディープラーニング技術に関しての学びに限定されることなく、ビジネスモデルや社会課題の解決方法など様々な分野のノウハウ・基礎知識を 学ぶことができました。
また多くの企業様からの支援も充実しているので、総合的に得られるもの がとても多い大会だと感じています。
―各選考に挑んでいく上で苦労したポイントと、 それらをどのように克服・乗り越えたかお聞かせください。
様々な困難がありましたが中でも大きなハプニングだったのは、 最終技術審査の直前になって使用していたカメラが故障し、当時開発していたMETERAIが動作しなくなってしまったことです。 しかし、指導教員を担当してくださっていた先生のおかげもあり、なんとか無事にMETERAIが再び作動させることができました。
指導教員やメンターによるサポートが充実しているので、 自分たちが困ったときや行き詰まった時にヘルプを要請できる環境が整っていることもDCONの特徴ではないかと思います。
―多くのエントリーチームがある中でファイナリストに 選ばれた際の気持ちをお聞かせください。
METERAIの活用によって社会課題を解決することが可能であると審査員の方達に評価していただいたことで、 自分たちの提案するものや技術力に自信を持つことができました。
―DCONに参加して良かったと思う最大のポイントをお聞かせください。
普段の大会であれば、優勝者が決まった時点で【終了】となりますが、 DCONにおいては大会終了後もたくさんの支援や協力をうけることができ、その点が他の大会と比較した時の何よりも大きな違いだと思います。(具体的な支援としては、定期的に事業相談を受けてくれるフォロー体制などが充実しています)
その支援や協力により、起業という一つの大きな目標をこんなにも早いタイミングで実現できたことが、DCONに参加して良かったと思う最大のポイントです。
―DCONに参加した経験や、提案したものが事業として評価された経験が、あなたの人生にどのような変化をもたらしたのかお聞かせください。
最初のうちは、起業といっても数年から数十年も先にやるべきことだと考えていました。
しかしDCONに参加した結果として、このような早いタイミイングで起業にチャレンジを する選択をできたことが自分にとっての大きな変化となりました。
また起業の経験によって、ファイナンスやビジネスモデルなど ビジネスを行うにあたって大切な要素を学ぶことができました。 それらの学びが人生における次の挑戦に必ず活かされると確信しております。
―貴社の事業内容をご紹介ください。
アナログの機械をデジタル化することによって様々な課題を解決できると考え、 簡単に取り付けるだけで機械のデジタル化を行うことができるシステムを提供することとしました。 そこで完成したのがAI共同型監視システムです。 機械の稼働状況をデータ化、通知、監視することで現場の連携を活性化し、工場における課題を解決していくことを目的としたシステムとなっております。
―貴社の事業を通して、ディープランニング業界(AI業界)を今後どのように盛り上げていきたいかお聞かせください。
ディープラーニング技術の精度はますます向上してきています。 特にチャットボットをはじめとする自然言語処理の分野においては 人間を超える精度までの発展に至っています。一方で画像処理分野は、社会実装するには逆光をはじめとする複雑な課題が残っており、 自然言語処理の分野ほど発展していない現状です。
画像処理ディープラーニングをメインとしている私たちの企業「IntegrAI(インテグライ)」での事業を通して、現在のディープラーニング技術と相性の良いシステムの開発、 またその次に活躍するAI技術に少しでも関わることができればと考えています。
―未来のディープランニング業界(AI業界)を先導していく高専生に望むことや激励のメッセージをお願い致します。
私の母国、モンゴルでは教育、医療、そして都市開発をはじめたくさんの社会課題があります。 私はそうした課題は技術によって解決できる信じています。 また技術のなかでもディープラーニング技術はどんどん進化していき、 新しい可能性がふくらむばかりです。
皆さんも、自分の今いる環境を今一度観察してみると、おそらく何かしらの課題が見つかると思います。 その観察を通して発見したことを最新技術、すなわちディープランニングの技術を用いて解決することにチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。
きっと何か花開くことがあると思います。